「自分らしさ」って、 どこから来ているんだろう。
この仕事をしていて
ふと、そんなことを考える時間がある。
生まれ持ったもの。
育ってきた環境。
これまでに選んできたもの。
たしかに、ぜんぶ関係している。
けれど、もう少し近くに、 答えがある気がしていて。
たとえば、 誰かの一言にそっと救われた夜。
無言で隣にいてくれた時間。
ふいに送られてきた、 曲だけのメッセージ。
そういう、ささやかな瞬間の積み重ねが、
わたしの「大切にしたいもの」を、 いつのまにかかたちづくっている。
人との関わり方が、価値観をつくる。
これは、この仕事を続けてきて、 何度も、何度も、思うことだ。
ふたりも、同じだと思う
結婚を決めたふたりも、 ふたりだけでここまで来たんじゃない。
支えてくれた家族。
笑い合った友人。
ぶつかって、ちゃんと仲直りした誰か。
何も言わずに、見ていてくれた人。
その一人ひとりとの関わりが、 いまの「ふたりらしさ」を、つくっている。
派手な経歴でも、目立つ出来事でもなく、 ふだんは言葉にもしない、
そうしたささやかな関わりの一つひとつが、 今のふたりを、つくっている。
結婚式は、それを思い出す場所
結婚式の準備って、 ドレスを選んだり、料理を決めたりする前に、
ほんとうは、 これまでの「関わり」を、
もう一度ひらいてみる時間なんじゃないかと思う。
ひらくと、湧き上がってくるものがある。
「あの人に、ちゃんと伝えたかったこと」
「言いそびれたまま、ここまで来てしまったこと」
「いつもおもっているけど、いつも言えていないこと」
KIVIで、わたしがいちばん最初にすることは、
これまでの関わりを、ふたりとゆっくり辿る時間。
そのひとつひとつを話しているうちに、
ふたりの中の「大切にしたいもの」が、 すこしずつ、姿を見せてくる。
それが、結婚式の、いちばん最初の一歩だと、 わたしは思っている。
人は、人によってつくられている。
ふだんは忘れているけれど。
結婚式は、そのことをあらためて思い出す、いい機会だと思うのです。