結婚式の仕事をしていて、
いちばん心に残るのは、
華やかな演出でも、
大きな拍手でもなく、
ふとした瞬間に聞こえる、
「やってよかったね」
という言葉だったりします。
それは、
披露宴の真ん中で大きく聞こえる言葉ではなくて、
おひらきのあと、
少しほっとした表情で。
車に乗る前に、小さな声で。
家族が帰ったあと、
ふたりだけになった時に。
じんわりとこぼれるような言葉です。
結婚式は、
誰かに見せるためのものだと思われがちです。
きれいに見えること。
ちゃんとして見えること。
間違いなく進むこと。
もちろん、それも大切です。
でも私は、
結婚式の本当の意味は、
もっと静かなところにある気がしています。
誰にも見せなくていい涙があること。
うまく言葉にできなかった感謝を、
少しだけかたちにできること。
これまでの時間を、
ちゃんと振り返れること。
そして、これからの人生に向かうふたりが、
「ああ、これでよかった」と思えること。
それが結婚式の力なのかもしれません。
豪華じゃなくてもいい。
特別な演出がなくてもいい。
ふたりが安心して過ごせた一日なら、
それはきっと、
とても豊かな結婚式です。
結婚式は、
その日だけをキレイに整えるためのものではなくて、
その後の人生のみちしるべのように思い出せるようにするもの。
何年か経ったあとに、
「あの日があってよかったね」と話せること。
それだけで、
結婚式をする意味は、十分にあると思っています。
KIVIが大切にしているのは、
自分を大きく見せる結婚式ではなく、
ふたりの心に、あたたかくじんわり残る一日です。